ドライブレコーダーの監視機能のメリット、必要性、製品選びの注意点など、お伝えしています。
ドライブレコーダーの数ある機能の中でも、防犯能力を格段に高める人気機能が、「駐車監視機能」です。駐車監視機能とは、走行中だけでなく、運転者がいない状況で録画ができる機能のこと。次のようなトラブル時に役立ちます。
これらの駐車中のトラブルは、人がいない場所で行われることが多く、周りに防犯カメラでもない限り、犯人が捕まりにくい犯行でもあります。駐車監視機能があれば、証拠として映像を残せるので、泣き寝入りせずに済みますね。また、機種によっては、監視中、LEDランプが点滅してドラレコの存在を知らせてくれるものなどもあり、犯罪抑制にも繋がります。
とくに狙われやすい高級車や、車を集合駐車場に停めている場合、必要性が高い機能と言えるでしょう。
駐車監視機能付きドラレコを選ぶ上で大切なことは、事故や犯行の証拠となる映像が撮れるかどうかです。製品を購入する際は、次の条件を満たしたドラレコを選びましょう。
当て逃げや事故の証拠として残すには、相手の車のナンバーの読み取りが必須です。肝心の瞬間を逃さないためには、画質は1920×1080(フルHD)、200万画素以上を選びましょう。
駐車中のイタズラは、暗い場所や、夜間に行われることが多くなります。STARVISをはじめとした、夜間撮影に強いドラレコが適しています。通常のカメラでは、白飛びや黒つぶれが起こりやすくなるので、明るさを自動調整できる「WDR」機能を搭載しているかも、チェックしましょう。
駐車監視中に定番の「イベント録画(衝撃検知)」や「モーション録画(動体検知)」は、カメラの画角内で動きを感知した時に録画を行います。肝心の画角は、広ければ広いほど、愛車をしっかり監視できます。当て逃げは後方からされることも多いので、前後2カメラで水平画角(撮影範囲)は108°以上のものが安心。盗難やドアパンチが不安な方は、フロントカメラを前方・車内・サイドの撮影ができる360度カメラにするのもおすすめです。
ドラレコのバッテリーには、本体内蔵型、外部バッテリー型、車から電源を供給するタイプの3種類があります。駐車監視を常用したい場合は、バッテリーへの負荷が少ない、本体内蔵型か、外部バッテリー型がおすすめ。車から電源を供給するタイプは、バッテリーが上がりやすくなってしまうため、自動で電源を遮断する機能がついたものが安心です。設定時間や、設定した常時電源の電圧によって、自動で電源を落としてバッテリー上がりを防ぎます。
監視機能を使うと、長時間録画することになるので、大容量の保存領域が必要。microSDカードは、最低でも16GB以上のものが良いでしょう。後からSDカードを購入して容量を増やすこともできるので、ドラレコが何GBまで対応しているかも、確認しておきましょう。
ドライブレコーダーには様々な種類があり、利用する人の特性や用途によって選択すべきタイプも異なります。
駐車監視機付きドラレコは車を駐車中、無人の状態でもトラブルがあった際に録画機能を作動させて、速やかに映像記録を証拠として保存してくれる製品です。そのため、駐車中にトラブルのリスクが高い人にとっては便利な機能ですが、一方で自宅の屋内駐車場で安全に車を管理できる人など、場合によっては不要になることもあるでしょう。
そのため、まずは駐車監視機付きドラレコのメリットや、ニーズを照らし合わせることが大切です。
駐車監視機能付きドラレコは、駐車中に発生したトラブルの証拠映像を保存するために役立つ製品です。夜間でも撮影できる高画質カメラや、衝撃検知やモーション検知といった技術を活用して、車に対して不審者がいたずらしようとしたり、他の車に衝突されたりした際に、速やかに撮影して警察や裁判所へ提出できる証拠を残します。
そもそも駐車中でもドラレコによって監視されていると明示できれば、車上荒らしやいたずらなど犯罪の証拠が残されることを恐れて、犯罪者が車へ近づかなくなるといった犯罪抑止効果を高められます。
突発的な事故のリスクは変わらなくても、犯罪者や不審者に対する防犯効果を向上させられることは、愛車を守る上で大きなメリットです。
適切な効果を期待できる駐車監視機能付きドラレコの場合、単に無人状態でも自動的にカメラを作動させられるだけでは足りません。
夜間の撮影を可能とするには高画質や高感度のカメラが必要ですし、バッテリーの消耗を抑えながら適切な動作を担保するには衝撃センサーやモーション検知センサーといった機能に加えて、バッテリー監視機能なども求められます。
そのため、これらの機能を全て搭載する駐車監視機能付きドラレコの場合、従来の製品よりも高額になりがちといった点がデメリットです。
単にカメラで映像を記録するだけでなく、車への衝撃などを感知して録画をスタートさせるような場合、当然ながら車へ設置する際にも仕組みを考えなければなりません。
一般的に駐車監視機能付きドラレコは取付に専門技術を要する上、技術者やディーラーへ依頼するとなればそれだけ費用も高額になります。
また、車種ごとに取付方を理解しておかなければならないことも重要です。
駐車監視機能付きドラレコを有効に利用するためには、エンジンが止まっている間もずっとドラレコへ電気を供給しなければなりません。しかし、車は走行中にバッテリーの充電を行うため、当然ながら駐車時のバッテリー消費が増大すればバッテリー上がりを引き起こし、エンジンがかからなくなってしまう恐れもあります。
バッテリーの監視機能を搭載している駐車監視機能付きドラレコでない場合、監視できる時間に制限がかかりやすくなるでしょう。
なお、バッテリー電圧監視機能を搭載していても、バッテリー消費をゼロにすることはできません。
駐車監視機能付きドラレコは録画時間が長くなりやすく、それだけメディアとして挿入しているSDカードの容量も早く一杯になります。SDカードのデータが一杯になれば新しい映像を記録できなくなるため、SDカードをフォーマットして既存データを完全に消去する作業が必要です。
もしも適切なフォーマットを行わずに放置したり、走行中にデータが一杯になったりした場合、新しい映像を記録することができません。
監視機能付きドラレコといえど、機能も価格も様々。どれを選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。各社から販売されているドラレコの基本性能はほぼ同程度のため、それぞれのメーカーの特徴をご紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。