撮影範囲を表す画角(視野角)を見る事で、そのドライブレコーダーでどこまでカバーできるかがわかります。目的に合わせた画角のドライブレコーダーを選ぶようにしましょう。
ドライブレコーダーの商品詳細では、カメラが映す範囲を「画角(視野角)」と言います。さらに詳しく、レンズの中心から上下に見える範囲を扇形で示した際の内角を「垂直」、レンズの中心から左右に見える範囲を扇形で示した際の内角を「水平」、水平と垂直から割り出す撮影範囲の対角線を「対角」と言い、フロントカメラとリアカメラそれぞれの角度を表記しています。
一般的には、フロントカメラの垂直画角は55度以上、水平画角は100度以上が目安となっていますが、車種によって適した角度は異なります。例えば、セダンなどの横幅がある車種では水平画角が広い機種が、バンなどの車高が高い車種では垂直画角が広めの機種が使いやすいです。
画角の表記はメーカーごとに微妙に異なっているので、カタログでスペックを確認する際には注意が必要です。「レンズ視野角」や「録画視野角」など、独自の表現もみられます。安いドライブレコーダーなどでは、画角を大きく見せるために「視野角○○度」とざっくばらんに表記している場合もあります。その視野角は何を示しているのかしっかり確認しておきましょう。
また、画角は大きければいいというものでもありません。見える範囲が広くても、画質が低く映像がぼやけてしまっては意味がありません。画角だけでなく解像度も一定以上のレベルのものを選ぶことが大切です。
ドライブレコーダーには前方のフロントカメラと後方のリアカメラとあり、1台(フロントカメラ)のみ、もしくは2台(フロントカメラ+リアカメラ)のどちらかで使います。交通トラブルは前方の真正面だけで起こるわけではないので、斜めからの追突や後ろからのあおり運転、追突に備えるためにも、フロントカメラ(前方)とリアカメラ(後方)の2台使いがおすすめです。後方にもカメラをつけることで、より死角を減らすことになります。
前方後方にセットする場合、フロントカメラを2台購入して後方に設置する方もいますが、リアカメラが附属品としてついている製品も多いです。最近のリアカメラは精度も高いですから、別で購入するよりもセットで使う方が連動による性能を発揮しやすいです。
死角対策としても最強なのが、全方向撮影タイプとして360度カバーしたドライブレコーダーです。車内の様子も録画できることも心強いです。さらに、水平360度と垂直360度といった全天球タイプといった死角をなくした機種など、ドライブレコーダーが捉えられる映像範囲は日々進化しています。
ただ、全方向撮影タイプや全天球タイプは数が少なく、費用も高いといったデメリットがあります。
監視機能付きドラレコといえど、機能も価格も様々。どれを選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。各社から販売されているドラレコの基本性能はほぼ同程度のため、それぞれのメーカーの特徴をご紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。