前方だけでなく後方、そして左右と、車の周囲の状況をすべて記録することができる360度カメラ。事故はどこで、どのように起こるのかわからないので、万が一の映像記録媒体として心強い存在です。ただ、360度視点だからこその弱点もあるので、メリットだけでなくデメリットも把握しておくと安心です。
交通トラブルは前方もしくは後方からの衝突やあおり運転だけでなく、側面からの危険な並走や幅寄せも少なくありません。360度見通すことができれば、どこからどのようなトラブルに見舞われても、すべて記録しておくことができるという心強さがあります。
また、走行中だけでなく駐車中の様子を録画できる駐車監視においても、車の周辺をぐるりと撮影できるので、どこからこっそり近づこうとも、その動きを捉えます。
デメリットととしては、カメラの設置場所を中心に撮影されるので、リヤカメラがない1フロントカメラだけで360度撮影する場合には、後方の様子がきちんと捉えきれない場合があることです。
後続車のナンバープレートや、相手ドライバーの表情や運転姿勢など、細かい部分が判別しにくかったりと、1台タイプではちょっと不安なところもあります。ですから、360度カメラとはいえ、フロントとリアと分けて設置するタイプの方が安心。メーカーでも、2カメラタイプが多くなっています。
コムテックの360°カメラモデルは、「HDR361GW」と「ZDR037」の2機種。前方だけでなく、側面・車内・後方と映像も記録可能。また、「HDR361GW」の垂直視野角は240°、「ZDR037」の垂直視野角は235°と広視野角で、信号機にも届く範囲の広さです。
映像は本体の液晶画面、もしくはAVケーブルの接続でカーナビの画面上でも再生可能。公式ホームページから専用ビューワソフトをダウンロードすることで、パソコンでも視聴可能です。パノラマ・ラウンド・16:9・2分割と4つのパターンでチェックできます。
全天球ドライブレコーダーと呼んでいるユピテルの360度のドライブレコーダーは、量販店取扱いモデルの4機種、指定店専用モデルの5機種、WEB限定モデルの3機種、そして業務用の2機種と豊富なラインナップ。垂直角度240度で高い位置にある信号機から車内までしっかりと記録し、カメラアングルを車に合わせて設定できます。
また、STARVIS(スタービス)で夜間の暗い道でもみやすいように自動補正されるなど、みやすく情報の取りこぼしがないように考えられています。ただ、記録用のSDカードは専用のものしか使うことはできません。
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