LED信号機は人の目には捉えられないほどの速さで点滅を繰り返しているため、ドライブレコーダーによっては光が点滅していたり真っ黒に映ってしまうことがあります。万が一の際、信号機の色がわからないのでは証拠映像として機能しなくなってしまいます。そのため、ドライブレコーダーの購入では、LED信号機に対応しているかどうかも大事なチェックポイントになります。
日本の信号機は電球式とLED式とあり、現在、LED式への統一が進められています。しかも、LED式は東日本と西日本で周波数が異なり、独自のサイクルで点滅を繰り返していることからも、フレームレートの違いでドライブレコーダー上では点滅してみえたり、消灯しっぱなしといった映像になることがあります。
こうした状態では、交通事故やトラブルでの証拠能力としては著しく劣ってしまうことにもなりかねません。点滅しているならまだしも、消灯してしまっている状態で記録が残っているのは証拠として使えません。
また、西日本と東日本の電力周波数の違いによる影響も無視できません。最近のドライブレコーダーのフレームレートは25~30fps。東日本のLED信号は50Hzなので、25fpsで撮影すると、シャッタータイミングと信号の点滅タイミングが一致して、常に真っ黒の状態になってしまいます。西日本の場合では60Hzなので、30fpsでピッタリ一致。多少の誤差があるとはいえ、真っ黒な状態になりやすいのは言うまでもありません。
LED信号の撮影不具合を避けるため、ドライブレコーダーメーカー各社ではLED信号に対応したモデルを販売しています。最近の新モデルは、ほとんどがLED信号機対応となっています。そのため、LED信号機の周波数に影響されることなく録画記録が残るようになっています。
一般的なLED信号同期対策としては、フレームレートを東日本50Hzと西日本60Hzのどちらにも同期しないように、27~29.5fpsにずらしています。
ちなみに、スペック表では30fpsと表示していても、実際は29fpsで撮影・出力していたり、出力は30fpsだけど撮影だけは29fpsにしている機種もあります。
LED信号機非対応でも、フレームレートとLED信号機の周波数が一致しないタイプ(フレームレートが27.5fpsや29fps等の製品)か、現在位置から50Hzもしくは60Hzの適切な方を自動で切り替えられるフリッカー抑制機能が搭載されたドライブレコーダーの選択があります。
自分でこれらの条件を確認するのが大変という方は、LED信号機対応のドライブレコーダーを選ぶのが一番手っ取り早いです。
監視機能付きドラレコといえど、機能も価格も様々。どれを選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。各社から販売されているドラレコの基本性能はほぼ同程度のため、それぞれのメーカーの特徴をご紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。
※1…調査時期:2020年上半期(1月~6月)参照元:BCNランキング(https://www.bcnretail.com/market/detail/20200813_185320.html#:~:text=全国の家電量販店,メーカーは、コムテックだった。&text=1月のシェアは,をつけられていた。F%E3%80%82)