ドライブレコーダーは事故の際にどう役立つのか、実際にあった裁判事例や弁護士の意見などまとめました。
交通事故が起きた際、ドライブレコーダーは主に「過失割合」を決める重要な証拠となります。過失割合とは、事故においてどちらに責任があったかを決める割合のこと。これによって損害賠償額の金額が決まります。
事故における損害賠償額は、非常に高額なので、過失割合を決める交渉は、当事者同士が揉めたり、水かけ論になることもしばしば…。その際に活躍してくれるのが、ドライブレコーダーなのです。
弁護士さん曰く「ドライブレコーダーは、交通事故の場面で大変重要な証拠となります。例えば、損害が1000万円であれば、過失割合が10%変わることによって受け取れる賠償額が100万円も変わることになります。」との声も挙がっています。
実際には、ドラレコは交通事故の次のようなケースで役立ちます。
加害者側と被害者側の意見の食い違いは、加害者側が自分の過失を少しでも低くしようとしたり、事故に遭った興奮状態で、お互いが正確に事実を把握できていないケースがあります。ドラレコに信号の表示や車の速度など、事故当時の状況が映っていれば、事実に基づいた交渉が可能です。
被害者が重症で話せる状況ではなかったり、死亡してしまった際も、ドラレコがあれば、事実に基づいて過失割合の決定ができます。加害者だけの説明で決まることはなく、被害者の代わりに事故の詳細を示してくれるのです。
当て逃げをされた場合、加害者が誰かわからず、何の補填も受けられないまま、泣き寝入りするケースも。そういった場合も、ドラレコに加害者のナンバープレートが映っていて、そこから犯人特定に繋がり、損害賠償を請求できた事例があります。
ドラレコの映像は証拠になる
2020年6月、警視庁では、半年間で摘発したあおり運転58件のうち、9割以上でドライブレコーダーの映像が残されていたという事実を発表しています。
中でも、2020年7月に府中市で起きたあおり運転事件の例を挙げると、加害者の車が約1分間、被害者の車の前に停車している様子や、時速10km以下で妨害運転をしていた様子が、ドラレコに記録されていたそうです。この映像が証拠となり、2020年11月に加害者男性は逮捕されています。
これらの結果を受けて、現在は全国の警察で「ドライブレコーダーは妨害運転等の悪質・危険な運転行為の抑止に有効」として、ドラレコの設置を呼びかけています。
監視機能付きドラレコといえど、機能も価格も様々。どれを選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。各社から販売されているドラレコの基本性能はほぼ同程度のため、それぞれのメーカーの特徴をご紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。
※1…調査時期:2020年上半期(1月~6月)参照元:BCNランキング(https://www.bcnretail.com/market/detail/20200813_185320.html#:~:text=全国の家電量販店,メーカーは、コムテックだった。&text=1月のシェアは,をつけられていた。F%E3%80%82)