万が一に交通事故の被害者になってしまったとき、ドラレコのデータを証拠として活用することで支払われる慰謝料の金額が上昇するかも知れません。ここではドラレコと慰謝料の関連性について解説しています。
自分が車を安全に運転している最中に、他のドライバーが運転する車に当たられたとして、その後に自分から被害者として交通事故に対する慰謝料を請求することになります。
その際、交通事故の慰謝料の金額を算定する基準は、一般論として「事故の状況」と「被害の程度(ケガの状況)」の2つに大別されることがポイントです。
ただし、ケガの状況は医師の診断などによって客観的に証明されますが、事故の状況については当事者同士でさえ意見が一致しないケースも少なくありません。
ドラレコによって記録されている撮影動画は、まさしく客観的に事故の状況を証明する上で有効な資料となります。
例えば信号の色や相手車両の走行位置、相手のドライバーがおかした一時停止義務の違反など、事故の原因となった不法行為や不注意といったものまで、ドラレコは正しく記録してくれるため、当人同士の意見が対立して水掛け論に陥っている場合でも映像を提示することで速やかに状況を把握することが可能となります。
必然的に事故の状況を証明して相手方の過失が大きかったと認められれば、受け取る慰謝料の金額についてもより高くなっていくと考えられるでしょう。
具体的にドラレコの有無が慰謝料の金額に影響するのか調査したアンケートも存在します。
弁護士事務所が全国の交通事故被害者1000人を対象として独自に行ったアンケートによると、交通事故発生時にドラレコを装着していた車両のドライバーの方が、ドラレコを使用していなかったケースと比較して約11万円も慰謝料を多く受け取ることができたという結果が得られたとのことです。
当然ながら、ドラレコのデータが必ずしも慰謝料の金額を上げるとは限りませんが、少なくとも自分にとって不利な状況を打開する1つの材料として役に立ってくれそうです。
監視機能付きドラレコといえど、機能も価格も様々。どれを選んでいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。各社から販売されているドラレコの基本性能はほぼ同程度のため、それぞれのメーカーの特徴をご紹介します。ぜひ、購入の参考にしてください。